柏の葉には街の形を変えられる可能性がある。
人が集まってきて議論する中で、
夢が広がり、良い循環が生まれる

未来はどうなるかではなくて、未来をどうしたいかが大事

森さん(司会)「今回のディスカッションのテーマである、『EMPOWER EARTH.』に込める思い、視聴者の皆さんにメッセージを頂きたいと思います」

竹下さん「私が目指したいのは、藻類が皆さんの生活の中に溶け込んでいくような社会。そういうふうに考えています。それが達成される時には、きっと皆さんの手元に藻類由来の何かが身近になっていて、地球環境問題の解決の助けになっているんじゃないかなと考えています。

 そうした未来を、私たちは一生懸命作っていこうと思いますし、それに共感してくださる方と一緒に仕事ができるといいなと考えています」

今村さん「水素を使った社会、もちろん大手企業がやるべきことはどんどんやってくれるんですが、われわれのような小さな企業、ベンチャーが同じ水素というキーワードに対してどうあるべきか、ということをしっかりとやっていく。僕はあくまで中小企業、夢の世界ではないよ、中小企業でもできるんだよというところをアピールしていく、そういうことがあればいいかなと思います」

李さん「環境問題は広いです。でかいです。皆さんもご自身が興味を持っている分野でエンパワーA by B という形で行動をスタートしていただければ、ぜひそれぞれの分野で一緒に楽しくやっていきたいと思います。頑張ってください。私も頑張ります」

森さん(司会)「EMPOWERしていくためには、周りのみんなと一緒にということが大切ですね。沖さん最後にディスカッションの感想や、改めて『EMPOWER EARTH.』に込める思いをお願いします」

東京大学の沖さんは、未来がどうなるかではなく、未来をどうしたいのかが大事であり、いろいろな人と一緒に自分も少し社会を変えるのに貢献できたと思えるのが、やりがいがある人生であるという言葉で、ディスカッションを締めくくりました

沖さん「改めて、いろいろな科学や技術が発達していて、それによってもう社会が変わり始めている。それが単に研究ではなくて、社会を変え始めているというところが非常に面白いと思いました。そういう意味では、いろいろな未来予測というのがありますが、未来はどうなるかという話ではなくて、未来をどうするか、どうしたいかというのがまず一つ、大事かなと考えました。

 柏の葉というこの場で、もっとこんな社会だったらいいよね、こんな暮らしだったらいいよねという議論ができるようになること、それ自体に夢があるんじゃないかなと思いました。

 私もだいぶシニアになってきているんですが、実感として世の中は普通は1年とか2年ではあまり差はないわけですが、10年、20年前と比べて世の中が変わっている。単に自然に変わっているというよりは、いろいろな人と一緒に自分も少し変えるのに貢献したかなと思えるのが、一番やりがいがある人生かなという気がします」

1 2 3 4

前へ