食品の検査分析ソリューションを武器に、クライアントに貢献する

ビジョンバイオ株式会社

ビジョンバイオ株式会社 技術部開発チーム サブリーダー の浜野僚太さん

食の安全・安心への関心は年を追うごとに高まっています。環境アセスメントを行う会社として創業したビジョンバイオは、九州大学との共同研究を通じて培った米の品種判別のDNA解析技術を生かし(同社が持つ米の品種情報のデータベースは現在600品種を超え、国内最大を誇ります)、食品のDNA解析を中心とした事業を行う会社に転換。2011年1月には遺伝子組み換え検査で試験所の技術力と信頼性の証明に有効なISO/IEC 17025を取得し、食品の安全・安心を守る検査に関わるソリューションを、幅広く提供しています。

食品検査でクライアント製品の価値を高める

 私たちが毎日食べる食品の安全・安心は、誰にとっても重要な問題です。毒物や異物の混入、産地偽装、BSE(牛海綿状脳症)など、何か問題が起きるたびに大きな関心を呼び、社会に不安を与えてきました。

 厚生労働省の政策レポートによれば、日本の全人口の1〜2%、乳児に限れば約10%が、何らかの食物アレルギーを持っていると考えられています。

 アレルギーも食品の安全・安心に関わる大きなテーマです。食物アレルギーは、場合によってはアナフィラキシーショックを起こして死に至ることもあるため、症状のある人は気を付けなければいけません。有効な治療法はまだ見つかっていないため、アレルゲンとなる食物を食べないことが、予防・治療の原則です。

 ビジョンバイオは、事業が環境に及ぼす影響を調査し、予測・評価する環境アセスメントを行う会社、ビジョン環境研究所として1997年に創業しました。その後、九州大学との共同研究を通じて培った米の品種判別のDNA解析技術を生かし、食品のDNA解析に事業の軸足を移しました。同社が持つ米の品種情報のデータベースは現在600品種を超え、国内最大を誇っています。今では、食品を中心に遺伝子検査を強みとした分析サービスや、企業が自主検査できる試薬キットの販売などを行っています。

 ビジョンバイオ技術部開発チームサブリーダーの浜野僚太さんは、同社の現在の事業について、次のように説明してくれます。

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