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太陽光エネルギーと水の循環にも取り組む
昨年スタートしたKURKKU FIELDSでの、循環型モデルについての森さんの質問に対して、小林さんは太陽光の循環がこのプロジェクトのテーマだったと明らかにしてくれました。
「太陽光があって、海があって、それが本当に生き物を豊かにしてくれているというのは、僕の個人的実感としてすごくあったものですから、まず太陽光からの循環に立ち返りたいと考えていました。たまたま縁があって、木更津の土地に出会って、農業法人の代表もやれるということで、ワンステップ早く、自分の目標にたどり着けたと思います」
太陽光の導入はap bankの時からの小林さんの念願だったそうです。来年2月ごろにはKURKKU FIELDSの電力自給率を80%に持っていくことが当面の目標です。小林さんはさらにKURKKU FIELDSでの水の循環に関する取り組みも説明してくれました。
「何度もぐるぐる水を循環させる仕組みをやっています。池の一番低い所にある水を、太陽光で高い所にくみ上げて、流していきます。清流のような気持ちのいいスピードではなくて、じくじくと染みるように流れていきます。それをバイオフィルターの浄化槽に通します。水の中にはまだエネルギーがあって、そのエネルギーを吸って、クレソンなどの植物が育っていきます。一方で水はまたきれいになっていきます」
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水をきれいにしてから自然の循環に戻すことが大事
小林さんの水循環の話を受け、司会の森さんは沖さんに地球環境問題を考える中で、水をどう捉えればよいかを尋ねました。その問いを受けて、人と水の関係について、沖さんは再びスライドを用いて説明してくれました。
沖さんがまず見せてくれたのは、自分の所では雨が降っていないけど、ほかでは降っているという「レインシャフト」と呼ばれる現象をとらえた、1枚の写真です。地上に雨として降った水は、森林の土壌に蓄えられ、そこから流れ出た水が滝になり、川になり、流れる水の一部を人間が田や畑に引き込んで、土地を潤して、収穫を安定させます。
別のスライドではカンボジアにある東南アジア最大の湖、トンレサップ湖の水上村の写真を見せながら、自動車による輸送が発達するまでは、水路が唯一大量に物を運ぶことができる交通路であったこと、今でもその名残でいろいろな場所の水辺に大都市があることを指摘しました。
このように水は多くの恵みを人にもたらしてくれるものですが、同時に洪水という形で災いをもたらす存在でもあり、それをいかに抑えるかも大事だと沖さんは言葉を続けます。そして、水をきれいにしてから自然に戻せる仕組みを意識的につくっていくことが求められている、と説明してくれました。