洗練されたタンパク質合成技術で創薬をサポート リード開発のプラットフォームを目指す

ジーンフロンティア株式会社

世界の製薬業界の花形として注目されているのが「バイオ医薬」です。この分野での創薬をサポートするために開発された技術が、大手化学メーカー・株式会社カネカのグループ会社であるジーンフロンティア株式会社の「PUREfrex®(ピュアフレックス)」と「PUREfrex®RD(ピュアフレックスRD)」です。これらの技術を活用することで、有効な“新薬の種”を圧倒的なスピードで探索できるようになり、発見できる可能性も確実に高まります。

世界の医薬品売上高の上位にバイオ医薬品

 製薬業界では、年間10億ドル以上の売上高があるヒット商品を「ブロックバスター」と呼びます。今、ブロックバスターのうち、多数を占めるのがバイオ医薬品。米IQVIAが発表した「2018年 世界で最も売れた医薬品トップ20」のうち、バイオ医薬品は実に半数以上を占めています。ある報告(※)によると、医薬品の売上高上位100品目の売上高合計額は3775億ドル。そのうちバイオ医薬品は41品目で1868億ドル(49.5%)を占め、売上高は年々増加しています。

※政策研ニュースNo.58 2019年11月「世界売上高上位医薬品の創出企業の国籍 -2018年の動向-」(医薬産業政策研究所 主任研究員 澁口朋之)

 なぜ、バイオ医薬が製薬業界の花形とも言える存在にまで成長したのか。その理由について、ジーンフロンティア株式会社の取締役COO海老原隆さんはこう話します。

「バイオ医薬品と並んでよく使われるのが低分子医薬品です。低分子医薬品は化学的に作られたものなので、ヒトの体にとっては異物であり、どうしても安全性の心配があります。それに対してバイオ医薬品はヒトの体に元々、存在するタンパク質を利用したものなので、体との親和性が高いのです。

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